このほど発表されたInternational TEA Committee(ITC・国際茶業委員会)確定値によると、2018年世界の茶生産量は前年から3.4%増の589万6644tとなり、過去最高を更新した。
10年前の2009年比で46.7%増の飛躍的な伸長だ。中国で一人当たりの茶消費量が伸びていることに加え、インドや中東諸国における人口増が消費拡大に直結している。
現在、世界の茶生産量の約6割が紅茶、約3割が緑茶と推計され、特に近年は中国を中心に緑茶の生産量が拡大傾向にある。
主要生産国の推移をみると、トップ中国の2018年茶生産量は前年から4.7%増の261万6000t。2009年比では93%増と大きく拡大し、これが生産量全体を押し上げた。2位インドは1.2%増の133万8630t(09年比36.7%増)。続くケニアは12%増の49万2999t(56.9%増)、スリランカは2.3%減の30万4006t(4.9%増)。
今後も世界的に茶の需要は拡大するものと見られ、中国とインド、さらにケニアを中心に生産量が増える見通し。
カテキン先生のお茶講座 第18回 お茶の生産量世界一はどこ?「世界のお茶」
この記事の目次
日本茶・紅茶・中国茶 ~世界🍃茶の産地~
世界中で飲まれている様々なお茶。
中国茶、紅茶、日本茶など、色も味も違うお茶ですが、
加工が違うだけで、どれも同じ茶の木(チャノキ)から作られています!
では、どこの国でお茶が多く生産されているのか、ご存知ですか?
今回は生産量世界一の茶産地のほか、主要な生産国をご紹介します。
世界の茶の生産量ランキング🍵
日本国内の茶生産量は、急須で飲むお茶の需要が落ちていることから、残念ながら年々減少しています。
一方世界では需要が拡大し、中国・インド・ケニアなどの主要生産国の生産量は大きく伸びています。
中でも生産量1位の中国は世界全体の4割を占め、200万トンを大きく超えて日本の生産量の約30倍!!
1位 中国 約246万トン
2位 インド 約133万トン
3位 ケニア 約44万トン
4位 スリランカ 約35万トン
5位 ベトナム 約26万トン
6位 トルコ 約23万トン
7位 インドネシア 約14万トン
8位 ミャンマー 約10万トン
9位 イラン 約10万トン
10位 バングラデシュ 約8万トン
11位 日本 約8万トン
世界の茶の生産量ランキング 2017年世界の茶生産量 約610万トン(データ:FAOSTAT)
世界の茶生産量が過去最高を更新 中国人の飲用増加とインド・中東の人口増が拡大に直結、2018年は589万t
2018年 世界の茶生産量は過去最高の約589.7万t(画像はイメージ)
食品産業新聞社ニュースWEB:https://www.ssnp.co.jp/news/beverage/2019/10/2019-1025-1031-14.html
お茶と言えばなに茶?
「お茶と言えば?」と聞かれて、日本人は「緑茶」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし世界で作られているお茶の7割が「紅茶(発酵茶)」。
緑茶がよく飲まれている日本、中国、ベトナムなどの国以外では、お茶と言えば「紅茶」なのだそうです。
アフリカは紅茶の新興産地
お茶の産地はアジアが多く、約4割が中国で作られています。
さすがに広い国土をもつ国ですね。
インド、スリランカも紅茶で有名ですが、20世紀に入ってからケニアやウガンダ、ブルンジなど
アフリカ諸国でも紅茶が栽培されるようになり、生産量を伸ばしています。
お茶をよく飲む国は?
お茶の産地=お茶をよく飲む国とは限らないようです。
お茶の1人当たりの消費量第1位のトルコでは、チャイという砂糖やシナモンを入れた紅茶が多く飲まれています。
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