カテキン先生のお茶講座 第14回 お茶の葉使い方いろいろ
茶葉は飲んだ後でも、古くなってしまっても大活躍!オススメの活用法をご紹介します♪
1時間目 味が落ちた茶葉の有効活用
一度封を開けたお茶が、飲み切る前に風味が落ちてしまった。
また、茶葉をもらったけど急須を持ってない、味が好みでない・・・
など、飲まずに茶葉が残って困ってしまうことがあると思います。
でもそのまま捨てちゃうのは勿体ないですよ!
是非有効活用してみてくださいね。
香りでリラックス♪茶香炉に
茶香炉の香りは気持ちをとてもリラックスさせてくれる安らぎアイテムですね。
雑貨店などでは専用の茶葉が売られていますが、専用の葉でなくても大丈夫です。
飲むことを諦めていたお茶の葉がある方は、一度試してみてはいかがでしょう。
味が落ちたお茶はオリジナルほうじ茶にリメイク
古くなった茶葉や味が落ちてしまった茶葉を無理やり飲むのはつらいし、捨ててしまうのはもったいないですね。
そんな時は茶葉を弱火で焦がさないようにゆっくり乾煎りします。
すると、約10分で香ばしいほうじ茶に大変身!
冬場は昔ながらの石油ストーブの上がお勧め。
香ばしい良い香りも楽しみのひとつです。
魚臭い!オーブンやグリルに付いた魚・肉類の匂い消し
魚やお肉が美味しく焼けて便利なオーブンやグリルですが、食後の片づけの際に残った匂いで憂鬱になってしまう時も。
綺麗に掃除しても臭いはなかなか取れなくて困りますよね。
そんな時は、オーブンやグリルの天板の上に茶葉をまいて、煙が出るくらいまで温度をあげて焼いて燻しましょう!
そうすると不思議と中の臭いがスッキリ取れますよ。
空き缶・空き瓶のニオイ消し
可愛い缶に新しいお茶を入れたいけど、元々入っていた食品の匂いが・・・
お茶は臭いが移りやすいので、缶に付いている前のにおいを消してから、茶葉を入れるといいですよ。
不要な茶葉をフライパンや鍋で煙が出るまで乾煎りします。
その煙を缶の内側にあたるようにします。
しばらく煙をあてたら、口を下にして缶を冷まします。
しっかり冷めたらお茶を入れてください。
お茶以外でも中身を入れ替える時にやってみてくださいね。
同じように空き瓶のにおい消しにも有効です。
2時間目 一煎出した茶殻や古い茶葉を使って
毎日たくさんお茶を飲むと、茶殻も当然たくさん出ますよね。
普段気にせず捨ててしまっている方も多いかもしれませんが、美味しく飲み終わったあとでも、実はまだ再利用できるのです!
茶殻はお湯に抽出されない栄養素が多く残っているだけでなく、生活の中でとても役に立つ食材です。
今回はお料理以外の一度飲んだ茶殻の有効活用法をご紹介します。
茶カテキンでお肌さっぱりの「お茶風呂」
茶カテキンの抗酸化作用を利用した「お茶風呂」はいかがでしょう。
茶葉をガーゼや木綿の袋やティーバッグに詰め、お湯の中にポンと入れるだけ。
お茶の香りで心身共にリラックスでき、肌ツヤが良くなり、体も温まります。
但し、お湯をそのまま長時間放置すると浴槽に茶渋が付いてしまいますので注意してください。
赤ちゃんのオムツかぶれや汗疹(あせも)に
お茶の殺菌力を利用します。
熱湯で出したお茶を、赤ちゃんの体温以下に冷まします。
できたお茶にガーゼなどの柔らかな布を浸し軽く絞って、オムツかぶれや汗疹を優しく拭きます。
他にも寝たきりのお年寄りの方の体を拭く際に使うと臭いも残らずさっぱりします。
手で食べる料理の後の手や指の洗浄に
魚を調理したり、新鮮なカニやエビを手で食べた後、手をおしぼりで拭いたり洗ったりしても指先に残る生臭さには閉口する時があります。
そんな時は古くなった茶葉や下級茶を濃く出したお茶で手を洗うと、臭いやベトベト感が取れてスッキリとしますよ。
緑茶の殺菌効果で水虫にも!?
「ちびまる子ちゃん」の作者として知られる「さくらももこ」さんのエッセイには、なんと『奇跡の水虫治療』という話が登場します。
根拠のほどは定かではないようですが、毎日ふやかした茶葉で患部を覆って寝ていたら治ったというものです。
他にもお茶で足湯を続けていたら良くなったという話もあります。
試してみる価値はありそうですね!
3時間目 出がらしのお得な利用法
茶殻の消臭剤
お茶の葉には臭いを吸収する力がありますから、毎日出る茶殻を使って消臭剤を作ってみてはいかがですか。
まずは飲み終わった茶殻を、天日や電子レンジでよく乾燥させます。
乾燥させた茶殻は、ポプリを入れる小さな袋やガーゼで包めばお手製消臭剤に早変わり!
冷蔵庫やタンス、靴箱の隅に入れておけば、嫌な臭いを消臭してくれます。
植木の肥料に
茶殻にはお湯に溶け出さない様々な栄養素がたくさん含まれています。
室内の観葉植物や庭木の肥料として使ってみてはいかがですか。
植物の根元に絞った茶殻を入れて薄く土をかけておきます。
しばらく続けていますと、植物が元気になって、葉の色が生き生きとしてきますよ。
⚠使う前の注意事項
茶殻を再利用する時、前日の茶殻は使わないようにしましょう。
一度、湯に浸かった茶葉はその時から酸化が始まっています。
茶殻を取り置きしておく場合には乾燥させておくか、すぐに使うようにしてください。
当日でしたら冷蔵庫で保存することが望ましいでしょう。
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